
(出典:株式会社デンソーウェーブ)
QRコードとは、 1994年にデンソーが開発した2次元バーコードです。
1次元バーコードが横方向にしか情報を持たないため、最大で英数字20字程度の情報しか入れられないのに対し、2次元バーコードであるQRコードは、縦と横の2次元に情報を持たせ、英数字で約7000文字、そして、漢字の表現も可能です。
QRコードという名前は、Quick Responseに由来し、高速読み取りにこだわり抜いた開発のコンセプトが込められています。
QRコードは大容量でありながら1次元バーコードより10倍以上のスピードで読み取ることが出来ます。
QRコードが世界的に普及した理由の一つは、仕様がオープン化されていることです。
2004年12月、中国のアリババが、このQRコードに着目し、世界に先駆け決済システムへ応用。「Alipay(支付宝) 」を開始します。
日本での、主なQRコード決済のサービス開始時期は
2014年12月:LINEペイ
2016年10月 :楽天ペイ
2018年4月:d払い
2018年10月:PayPay
2018年12月PayPayの100億円あげちゃうキャンペーンはまだ記憶に新しいところですが、日本で、このQRコード決済が注目を浴びるようになったのは、2018年4月、経済産業省がキャッシュレス・ビジョンを策定し、日本の遅れているキャッシュレス決済の比率を2025年の大阪・関西万博までに40%まで引き上げる目標が掲げられてからです。
そして、 将来的には,世界最高水準のキャッシュレス決済比率80%を目指し,必要な環境整備 を進めていくと方針がなされています。
QRコード決済のメリット:
消費者のメリット
①少額の支払いに使いやすい
②チャージでも手数料が取られない
お店側のメリット
①初期費用が安く小規模店舗でも導入しやすい
②決済データだけでなく購買データも取得できる
QRコード決済は、2つの方法があります。
①消費者が、スマートフォンアプリでQRコードを表示し、お店側で読み取る方法(Consumer-Presented Mode)
②お店が、表示したQRコードを、消費者側でスマートフォンのアプリで読み取る方法(Merchant-Presented Mode)
そして、決済システム提供会社によっては、
③消費者自身が、スマートフォンアプリでお店を選択し,金額を 入力して支払う方法
も提供されております。
また、支払いのタイミングもそれぞれの決済システム提供会社により異なり、前払い、後払い、そして、ポイントも使えたりします。
現在、キャッシュレス化の追い風を受け、まずは、IT系、通信系が先行してQRコード決済サービスに参入致しましたが、今後は銀行系の参入も予定されており、他の決済システムも含め、暫し激しい覇権争いが起きそうです。