1781年米国最初の銀行the Bank of North America設立(出典:Timetoast timelines)
1950年、ニューヨークで世界最初の汎用クレジットカード「ダイナースクラブ」が産声をあげてまもなく、1958年、全米最大の銀行である「Bank of America」もこの新しい市場に参入しました。
BankAmericard(出典:Logoblink.com)
「BankAmericard」
VISAの発祥であるこの「バンクアメリカード」はアメリカ西海岸・カリフォルニアで誕生。バンク・オブ・アメリカの巨大な資金力・営業力を背景に成長を続けます。
1966年、カリフォルニア州以外に本拠を置く銀行に対しても、バンクアメリカードのライセンス供与を開始。汎用クレジットは全米規模に拡大することになります。
なお、これに対抗し、同年、アメリカ東海岸の大手銀行が全米カード・システムのインターバンク・カード協会(ICA)を設立。これが今のマスターカードの前身です。
1970年、バンクアメリカードの運営をバンク・オブ・アメリカから分離し、ナショナル・バンク・アメリカード(National BankAmericard Inc:NBI)を設立し移行。バンクアメリカードの生みの親であるバンク・オブ・アメリカは一歩下がり、加盟金融機関が対等な立場でブランドを管理する、非営利組織が中心となります。
1972年、NBIは、チェース・マンハッタン銀行からユニ・カードを取得して、インターバンク・カード協会の拠点・ニューヨークでの地盤を強化。
1973年、最初の世界的規模での電子的オーソリシステム、「BASE I」の運用を開始。これにより、24時間オンラインでの承認体制が確立。
1974年、米国以外の金融機関に対して、バンクアメリカードのライセンス供与を開始。バンクアメリカードは世界規模に発展することになります。また、世界各国の金融機関をメンバーとする国際的な運営機関、インターナショナル・バンクカード・カンパニー(International Bankcard Company:IBANCO)も設立されました。
住友クレジットカード(出典:三井住友カード株式会社)
米国のバンクアメリカードが世界に広まった訳ですが、当初、英国では「Barclaycard」、カナダでは「Chargex」、メキシコでは「Bancomer」、そして、日本では「住友カード」と国ごとに異なった名称で発行されます。
しかし、どこでも使える支払手段とするためには、世界共通の名称、ロゴマークに統一する必要がありました。
VISAブランド及びロゴの変遷(出典:1000logos.net)
1976年、バンクアメリカード及び各国のクレジットカードの名称をVISAに改称・統一。これに伴い、国際組織であるIBANCOは「Visa International」、米国内組織であるNBIは「Visa U.S.A.」と組織名を変更します。
なお、この「VISA」という名称は、社員からの公募により選ばれました。
Visa dove hologram(出典:VISA)
1984年、偽造防止の為の新しい技術「ホログラム」を採用します。銀色に輝く「ハト」のホログラムはVISA独特のシンボルです。
2006年、新しい時代に則しブランド・アイデンティティを刷新。新しいロゴを採用すると同時に、ハトのホログラムはカード裏面の磁気ストライプ上に表示されるようにもなりました。
「BankAmericard」からはじまったVISAは弛まぬ努力と変革を続け、他を凌駕し、「VISAカード」は世界160カ国以上の地域の2,800万店以上で使用でき、全世界のカード売り上げの65%以上ものシェアを占める世界最大のクレジットカードとなっています。
規模はもちろん、利用範囲、国際性、信頼性、先進性などいずれをとっても”世界カード”にふさわしいグローバルなスケールを持ち、名実ともに世界No.1のカードです。
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VISAインターナショナルは、VISA商標の所有権・使用許諾権を持ち、国際オーソリゼーション(信用照会)、資金精算の集中処理、新しいサービスの開発、世界規模の広告PR活動を主務にしています。
つまり、VISAインタ […] クレジットカード歴史概略 1945年、第二次世界大戦が終結し、アメリカ合衆国では再びクレジット産業が活発化し、石油会社や小売業者のハウスカードが広く普及しました。
当初のハウスカードは特定のガソリンスタンドや小売店でしか利用出来ませんでしたが、その後、系列の店舗間での利用が可能なカードへと発展します。
1950年、消費者と小売店の間に「第3者機関」が加わった新しいクレジット「汎用クレジットカード」 […] MasterCard の歴史
VISAと並ぶメガブランド「MasterCard」。
今現在、VISA、MasterCard、この2つのブランドで、クレジットカード市場の9割を占めます。
1940年代後半、一部のアメリカの銀行が、地元の商店で現金同様に使用できるクーポンを顧客向けに発行したことが起源です。
1951年、ニューヨークにあるFranklin National […] ダイナースクラブカードの歴史
・「クレジットカードで払う」
今では広く普通に行われていることです。
しかし、1950年迄は現金以外で汎用性のある支払い手段は考えがたいことでした。
The Diners Club Card is the first multi-use charge […] American Express Card の歴史
T&Eカードの雄「アメリカン・エキスプレス」。
しかし、その業態は幅広く、クジットカード、旅行小切手、旅行代理店業など旅行関連業務および、銀行業などの金融サービス業務を中心業務とするグローバル企業になります。
1850年、アメリカン・エキスプレスはニューヨーク州バッファローにて、Henry Wells、 William Fargo、 John […] JCBの歴史 日本発唯一の国際クレジットカードブランド、JCB日本のクレジットカードの歴史はJCBカードの歴史と深く関わっています。
1950年、米国にて世界最初の汎用クレジットカードであるダイナースクラブカードが誕生し、遅れること10年、1960年、日本ダイナースクラブがシティバンク、富士銀行、JTBによって設立されました。
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全米を拠点とし、会員数は5,000万人、加盟店数は400万以上を有する米国4大ブランドのひとつになります。
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ビザ・インターナショナルの非接触支払サービス“VISA TOUCH”(ビザ タッチ)。
“VISA TOUCH”(ビザ […]