American Express Card の歴史

American Express in 1850
American Express in 1850(出典:American Express company)

T&Eカードの雄「アメリカン・エキスプレス」。
しかし、その業態は幅広く、クジットカード、旅行小切手、旅行代理店業など旅行関連業務および、銀行業などの金融サービス業務を中心業務とするグローバル企業になります。

1850年、アメリカン・エキスプレスはニューヨーク州バッファローにて、Henry Wells、 William Fargo、 John Butterfieldらによって設立されました。「American express」、その名のごとく、急行運送会社がはじまりです。
1882年、世界で初めてマネー・オーダー(郵便為替)業務開始。当時、ヨーロッパにはマネー・オーダー・サービスは存在せず急速に普及。
1888年、本社にヨーロッパ部門設立。

Travelers Cheque in 1891
アメリカン・エキスプレスのトラベラーズ・チェック1891年(出典:American Express Company)

1891年、世界初のトラベラーズ・チェックを発行。これが成功し、アメリカン・エキスプレスは世界的な企業へと発展します。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『社長自らの苦い体験から生まれた、画期的な「旅のおカネ」
1880年代も終る頃、当時のアメリカン・エキスプレス社長 J.C.ファーゴは、休暇のためヨーロッパに滞在しました。彼は、ヨーロッパで自分の預金を引き出せるよう、アメリカの大手銀行が発行した信用状を携帯していました。しかし、実際に現地通貨を入手する際、銀行内でたらい回しにされました。大変不愉快な思いをしたファーゴは、帰国するやいなや、部下であるマルセラス・ベリーに、旅行をもっと快適にする商品の開発を命じました。こうして、1891年、アメリカン・エキスプレスは、トラベラーズ・チェック(旅行小切手)という画期的な商品を世に送りだすことになったのです。
この旅行小切手の最も重要な特徴は、偽造を困難にする、当時としては革新的な署名方式と、特製の透かしでした。発売前には、トラベラーズ・チェックの見本が、世界中の銀行、ホテル、商船会社、鉄道会社などに送られました。また、「アメリカン・エキスプレス・トラベラーズ・チェックを、誠意と充分な注意を払って換金した商店主は、決して損失を被ることがない」という保証書も送られました。さらに、旅行小切手が盗まれたり、署名が偽造されたりした場合でも、アメリカン・エキスプレスはその旅行小切手を引き受け、損失を負担することを約束しました。こうした献身的な顧客サービスの精神により、アメリカン・エキスプレス・トラベラーズ・チェックは、発売後まもなくマーケットの信頼を勝ちうることができたのです。』
(出典:American Express company)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

1915年、ニューヨーク本社に旅行サービス部門誕生。
1917年、(大正6)横浜に日本初の事務所を開設。
1918年、米国が深刻な石炭不足に見舞われ、創業である運搬業が大打撃を受けました。

アメリカン・エキスプレスは、“物”の運搬から、“人”の移動の手助けへと主軸が大きく変わることになります。そして、トラベラーズ・チェックという新しい支払手段を開発・提供。T&Eカードとしての素地は着実に出来上がっていたのです。

アメリカンエクスプレスカード1958年
アメリカンエクスプレスカード1958年(出典:American Express company)

1958年10月1日、アメリカン・エキスプレス・カードを米国とカナダでついに発行致しました。当初は会員番号と名前が印字された紙のカードでしたが、翌年、業界で初めてプラスティックカードを発行します。

クレジットカードの発行は、ダイナースクラブに遅れること8年ですが、市場参入とほぼ同時に、アメリカ・ホテル組合が発行するユニバーサル・トラベル・カード(Universl Travel Card)を買収し、加盟店と会員を大幅に獲得することに成功しました。

1966年、Gold Card 発行。
1984年、Platinum Card 発行。
プラチナカードの当初の年会費は$250(現在は$450)。少なくとも2年以上優れた支払い歴と利用のある会員に限定したようです。

1987年、Optima card 発行。
1999年、Centurion Card、Blue Card 発行。
センチュリオン・カードはチタン製の「ブラックカード」であり、当初の年会費は$1,000(現在は$2,500) 。超優良会員のみの招待制であり、手厚いサービスが売りになります。

アメリカン・エキスプレスはその群を抜く経営資源と企画力により、T&Eカード市場ではNo1の地位を不動のものとします。

2006年、MBNA American Express Credit Cardsを皮切りに、銀行系提携カードの発行を開始。

歴史ある運送業からはじまった「アメリカン・エキスプレス」。
度重なる戦争、様々な苦難を乗り越え、今現在は、200の国と地域にまたがるカード加盟店網と140余ヵ国、2,200ヵ所以上のトラベル・サービス網を所有する国際的な総合金融サービス会社となっているのです。

Related posts

  • American Express CardAmerican Express Card クレジットカードは、今やひとりが複数枚持つのも珍しくはなく、キャッシュレスの時代になりつつある今、非常に多くの場面で利用されています。 持っているととても便利なクレジットカードですが、その歴史はなんと60年以上。 今では世界中でさまざまなブランドのクレジットカードが登場しており、その種類はプロパーカードなどを含めると数えきれないほど。 […]
  • クレジットカード歴史概略クレジットカード歴史概略 1945年、第二次世界大戦が終結し、アメリカ合衆国では再びクレジット産業が活発化し、石油会社や小売業者のハウスカードが広く普及しました。 当初のハウスカードは特定のガソリンスタンドや小売店でしか利用出来ませんでしたが、その後、系列の店舗間での利用が可能なカードへと発展します。 1950年、消費者と小売店の間に「第3者機関」が加わった新しいクレジット「汎用クレジットカード」 […]
  • MasterCard の歴史MasterCard の歴史 VISAと並ぶメガブランド「MasterCard」。 今現在、VISA、MasterCard、この2つのブランドで、クレジットカード市場の9割を占めます。 1940年代後半、一部のアメリカの銀行が、地元の商店で現金同様に使用できるクーポンを顧客向けに発行したことが起源です。 1951年、ニューヨークにあるFranklin National […]
  • ダイナースクラブカードの歴史ダイナースクラブカードの歴史 ・「クレジットカードで払う」 今では広く普通に行われていることです。 しかし、1950年迄は現金以外で汎用性のある支払い手段は考えがたいことでした。 The Diners Club Card is the first multi-use charge […]
  • JCBの歴史JCBの歴史 日本発唯一の国際クレジットカードブランド、JCB日本のクレジットカードの歴史はJCBカードの歴史と深く関わっています。 1950年、米国にて世界最初の汎用クレジットカードであるダイナースクラブカードが誕生し、遅れること10年、1960年、日本ダイナースクラブがシティバンク、富士銀行、JTBによって設立されました。 1961年、東京に、「株式会社日本クレジットビューロー(JC […]
  • VISAの歴史VISAの歴史 1950年、ニューヨークで世界最初の汎用クレジットカード「ダイナースクラブ」が産声をあげてまもなく、1958年、全米最大の銀行である「Bank of […]
  • Discover Card(ディスカバー・カード)Discover Card(ディスカバー・カード) Discover Card(ディスカバー・カード)とは、世界的な投資銀行「モルガン・スタンレー」傘下のクレジットカードです。 全米を拠点とし、会員数は5,000万人、加盟店数は400万以上を有する米国4大ブランドのひとつになります。 その起源は、当時、全米最大の百貨店「シアーズ(Sears, Roebuck and […]
  • 楽天カード楽天カード 「楽天カードマン」 このフレーズですぐにイメージできるのが、楽天カードです。 数あるクレジットカードの中でも特に知名度が高く、利用者も多いと言われているカード。 そんな楽天カードを発行するのが、楽天カード株式会社です。 実はこの楽天カード株式会社、これまでにさまざまな遍歴を経て今に至っています。 なかなか知られていない楽天カード株式会社について、詳しく見てみましょう。 楽 […]
LINEで送る
このエントリーを Google ブックマーク に追加
Pocket

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください