
三井住友VISAカード日本のVISA(ビザ)のパイオニア「三井住友VISAカード」。
日本の「VISAカード」は、1968(昭和43)年、住友クレジットサービスより発行された「住友カード」が最初になります。
当時はまだ「VISA」という統一ブランドはなく、米国のバンク・アメリカード(BankAmericard)の日本におけるフランチャイズとして、住友クレジットサービスが提携銀行や会員、加盟店の増加に努めたことで国内において拡大していきました。
「結束の住友」とは良く言ったもので、“MasterCard”が三菱銀行系のDCカード、富士銀行系のUCカード、東海銀行系のMCカードなどの連合体であるのに対し、“VISA”は住友銀行系の住友クレジットサービスを中心とした強固な組織をつくり上げます。
グループとして事業をよりスムーズかつ強力に展開する上から、1980年、日本でのVISAカード発行会社の統括機関として「VISAジャパン(株)」を設立。1983年、同社を「VISAジャパン協会」に改組し、2006年、「VJA(通称VJ協会)」と名称変更し現在に至っています。
VISAは世界に6つの地域役員会(アジア・パシフィック地域、カナダ、USA、東ヨーロッパ・中東アフリカ地域、EU地域、中南米地域)を設けており、そのアジア・パシフィック地域の指導的立場にあるのがVJA(VJ協会)であり、VJA(VJ協会)の中心は三井住友カードなのです。
1967.12:株式会社住友クレジットサービス設立(VISAの前身 BANK AMERICARDと提携)
1968.6:営業開始
1968.12:会員向け情報誌創刊
1976.1:住友メンバーズローン取り扱い開始
1980.2:国内外共通VISAカード発行
これにより国内のみならず、国外でも1枚のカードで使えるようになります。
1980.5:ビザ・ジャパン株式会社を設立
1980.6:提携カード発行開始
1981.4:年中無休24時間オーソリゼーション実施
1982.3:VISAワールドプレゼント開始
1982.4:住友VISAゴールドカード発行/磁気ストライプカード発行
1982.9:加盟店端末機(CAT)設置開始
1982.10:VISAキャッシュマシーン設置開始(東京・新宿、大阪・中之島)
1983.6:VISAギフトカードを発行
1983.9:ビザ・ジャパン株式会社をVISAジャパン協会に改組
1985.2:国際間コンピュータ接続によるオンラインシステム完成
1985.9:女性専用カード・住友VISAカードアミティエ発行
1985.10:オートコールシステムによる延滞督促を実施
1985.12:新東京国際空港に国際間ATM(現金自動受払機)第一号機設置
1986.5:住友VISAエグゼクティブカード発行
1989.4:マスターカード取り扱い開始(デュアル化)
1989.7:住友ヤングゴールドカード20S発行
1992.10:リボルビング払い取り扱い開始
1993.10:サミットシステム稼動
1994.1:写真入りカードを発行
1999.8:インターネット総合サービス「Vp@ssClub」開始
2000.8:最上級ステイタスカードとして「住友VISAプラチナカード」発行開始
2001年4月、母体である住友銀行、さくら銀行が合併し、三井住友銀行が発足。それに伴い
2001.4:「三井住友カード株式会社」に社名変更
2001.4:ICカードの本格発行開始
2001.7:さくらカード株式会社のVISA・マスターカード事業部門との統合
2003.2:三井住友フィナンシャルグループに参画
2004.3:日本初の「VISAミニカード」を発行
2004.8:当社が全面受託したポストペイ(後払い)決済サービス「PiTaPa」がグランドオープン
2005.5:NTTドコモとの「携帯電話を活用したクレジット決済サービス事業の共同推進を中心とした業務・資本提携」について発表
2005.6:中国銀聯との「日本国内における銀聯カードの決済サービスに関する業務提携」について発表
4大財閥の視点から見れば、
住友が“VISA”
三菱、安田(富士銀行)が“MasterCard”
三井が“JCB”
を設立当初推したわけですが、クレジットカードの世界では偶然にも非MasterCard陣営の「住友」と「三井」が一緒になりました。
藤原道長の末裔「三井家」、平家の末裔「住友家」
財閥の中でも300年以上の歴史を誇る名門中の名門になります。
共に源氏とライバル関係にあった両家の組織が、今、現代にて一つとなったのです。
さらに紐を解き語るもとても面白いのですが、これはまたのお楽しみに。