セディナカード

セディナカード
(出典:Cedyna Financial Corp)

クレジットカード事業を行う企業として知られている「セディナ」。

実は三井住友フィナンシャルグループが手掛けるクレジットカード事業であり、非常に大きなバックがあることがわかります。

そんな株式会社セディナによって発行されているセディナカードの詳細や、セディナがこれまでにどのような遍歴を歩んできたのかを見てみましょう。

セディナカードの特徴・概説

セディナカードとは、株式会社セディナによって発行されているクレジットカード。

株式会社セディナは前述のとおり、三井住友フィナンシャルグループによる大手クレジットカード事業・信販事業を行う会社として知られています。

「Cedyna(セディナ)」という社名ですが、これは「Credit Excellence&Dynamics」の頭文字をとって作られた造語だそう。(※1)

●意味
・Credit…クレジット、信用
・Excellence…優秀、卓越
・Dynamics…ダイナミクス

セディナのロゴマークと同様に、ひとりひとりの新しい暮らしの夢と満足を、ダイナミックに支援していく…という意味が込められているそうです。

多くの種類のクレジットカードを発行しており、女性に愛されるハローキティデザインのものが人気。

また、セディナカードはセキュリティに力を入れているクレジットカードとして知られています。

不正利用を検知するため、国内のカード業界で初めて人工知能を利用した不正検知システムを導入し注目されました。

これまでの沿革

株式会社セディナとしてクレジットカード事業を展開してきましたが、実は古くからの歴史がありました。

1950年9月11日・丸興設立

1950年(昭和25年)9月11日、ローンを組んで高価な商品を購入する「月賦百貨店」として、丸興が設立されました。

この日本独自のシステムが、現在の信販・クレジットカード事業につながっています。

丸興は1983年2月に大手スーパー「ダイエー」との資本業務提携を行い、ダイエーの傘下に。

その後1988年に入るとクレジットカードブランド・VISAとMasterCardとの提携を行いました。

2002年・オーエムシーカードへ社名変更

丸興として創業してから長らくダイエーの傘下にありましたが、2001年に事態が変わります。

ダイエーグループのローソンが三菱商事の傘下に移動することが決まったことをきっかけに、2002年に社名を「株式会社オーエムシーカード」に変更しました。

2007年7月27日・三井住友フィナンシャルグループとの戦略的提携発表

その後、クレジットカード・リボ払い専用カード・キャッシングなど、信販事業を広く展開。

しかし、ダイエーの経営が傾いたことで、2007年7月に「三井住友フィナンシャルグループ」との提携することが発表されました。

これにより、ダイエーが保有していたオーエムシーカード株は三井住友銀行へ売却。

長らくダイエーの傘下にありましたが、親会社は三井住友フィナンシャルグループへとバトンタッチしました。

2009年4月1日・株式会社セディナ誕生

三井住友フィナンシャルグループの一員となった株式会社オーエムシーカード。

ここで、オーエムシーカード社をベースにした合併が行われます。

・株式会社セントラルファイナンス
・株式会社クオーク

上記2社がオーエムシーカード社と吸収合併し、2009年4月1日に「株式会社セディナ」という新会社が発足しました。

オーエムシーカードを含む旧3社はそれぞれクレジットカードを発行していましたが、ここで新たに「セディナカード」も発行される運びとなりました。

2016年4月1日・さくらカードを合併

当時、三井住友銀行の子会社で、クレジットカード事業を行っていたのがさくらカード株式会社。

クレジットカード事業の統合を目的に、セディナと合併が行われました。

これに伴い、三井住友銀行のJCBブランドクレジットカード一体型キャッシュカードの発行を、さくらカードからセディナへ移管しました。

再編に向けた発表

さまざまな遍歴を歩んできたセディナですが、2019年11月1日に再編の発表がありました。(※2)

・三井住友カード株式会社
・株式会社セディナ
・SMBCファイナンスサービス株式会社

上記3社が、法人向けの決済事業推進の体制を強化するために再編を行うとのこと。

各社がどうなるのかが注目されていますが、このうちセディナとSMBCファイナンスサービスの合併を含めた3社体制の再編が行われることに。

合併についての具体的な時期はまだ発表されていませんが、遅くとも2021年4月までに実施する予定と発表されています。

三井住友カード・三井住友銀行・合併会社(セディナ・SMBCファイナンスサービス)が三位一体となり、クレジットカード・信販・ファクタリング・集金をはじめ、法人向けの総合決済ソリューションを提供していきます。

市場規模・会員数、気になるデータについて

それでは、セディナカードに関するデータを見てみましょう。

2017年度の決済取り扱い実績について。(※3)

・カード取扱高(三井住友カード・セディナ合算)…16.1兆円
・信販取扱高(セディナ)…0.7兆円
・収納代行取扱高(セディナ・SMBCファイナンスサービス合算)…11.5兆円

クレジットカードの取扱高は三井住友カード・セディナカードと合算されているため具体的な数字が見えにくいのですが、クレジットカード業界でも特に規模が大きいことがわかります。

たとえば、日本で広く利用されている「オリコカード」の場合、2017年上期の取扱高は8,068億円。(※4)

三井住友カードとの合算とはいえ、桁違いの規模になっていることがわかります。

セディナカード、現状と今後の予測とは

前述のとおり、セディナカードは今後2021年春までにSMBCファイナンスサービスとの合併が予定されています。

このことを踏まえ、現状で行われているサービスとセディナの今後について見てみましょう。

セディナカードの種類について

セディナが発行するクレジットカードにはいくつかの種類があります。

●セディナカード
対応ブランド…VISA、MasterCard、JCB

年会費は無料、加入後3か月間は獲得できるポイントが3倍になるという特典があります。
キャッシュレス決済として利用されている「Apple Pay」への対応はもちろん、iDやクイックペイといった決済にも対応しています。
さらに、セブンイレブンやセディナポイントモールを経由したお買い物など、特定の条件を満たせば一気にポイントアップすることで人気に。

●セディナカード Jiyu!da!
対応ブランド…VISA、MasterCard、JCB

毎月の支払い額・支払い方法を自分で自由に決められるという特徴があるカードです。
毎月一定額の支払いとなるリボ払いをベースに、支払いに余裕があるときに一気に支払いができる「よゆう払い」を組み合わせて支払う仕組み。
インターネットや銀行ATMなどから自由に支払いができるという、これまでにない支払いが可能なクレジットカードです。

●OMCカード
対応ブランド…VISA、MasterCard、JCB

セブンイレブン・ダイエー・イオンセディナポイントモールでのお買い物はポイントの倍率が上がるという特徴をもっています。
セディナとの合併を行う前のオーエムシーカード時代から発行されていたクレジットカード。
現在もOMCカードというネーミングやロゴをそのままに、新規発行申し込みが可能です。

●セディナCFカード
対応ブランド…VISA、MasterCard、JCB

こちらもOMCカード同様に、セディナとの合併前にあったセントラルファイナンス社が発行していたカードです。
現在はセディナCFカードという名称で新規発行ができ、全国のセブンイレブンでの利用がお得という特徴をもっています。

●majica donpen card
対応ブランド…JCB

全国のドン・キホーテほか、系列店で利用できる電子マネー「majica(マジカ)」とクレジットカードが一体となったタイプ。
majicaへのクレジットチャージをし、そのままレジでmajica払いをすることで効率良くポイントを貯められます。
貯まったmajicaポイントは、全国のドン・キホーテやmajica加盟店で利用可能です。

セディナカードの「わくわくポイント」とは

セディナカードを利用するメリットとして挙げられるのが、ポイントの存在です。

カードを利用したショッピングにおいて、利用金額200円(税込)ごとに1ポイントが付与される「わくわくポイント」があります。

通常のお買い物はもちろんですが、年間の請求金額によって翌年貯められるポイントが最大1.3倍になるなど、使えば使うほどお得に。

貯まったわくわくポイントは、食品や商品券に交換できるほか、ナナコポイントやマイルへの交換、寄付、カード利用代金の支払いにも利用できるなど、使い道が広いのが特徴です。

再編の影響、カードのロゴについて

セディナは「丸興」から「オーエムシーカード」に、さらにセントラルファイナンス・クオークの2社を吸収合併するという経緯を経て、現在のセディナという会社になっています。

それまでの遍歴において各時代にクレジットカードの発行を行っていたたため、さまざまなブランドのクレジットカードがセディナに存在することに。

・OMCカード(OMC)
・セディナCFカード(CF)
・クオークカード(QC)

旧3社が発行してきたクレジットカードはそのまま引き継がれ、現在は少し名称を変えて「セディナCFカード」「セディナクオークカード」として新規発行可能となっています。

OMCカードについては名称の変更がなく、さらにロゴの変更もありませんでした。

セディナCFカードとセディナクオークカードは、通常のセディナカードと少し違うロゴがカードの刻印されることになりますが、発行体は同じくセディナとなります。

セディナの再編について

株式会社セディナは、今後SMBCファイナンスサービスと合併し、三井住友カードと一体運営を行うことが予定されています。

それに伴い、強化されるのが「法人向けの決済サービス提供」です。

これまではセディナ・三井住友カード・三井住友銀行…のように、それぞれの会社が個々でプロダクト提供や営業を行っていました。

ですが、法人において経営課題を解決するための決済ソリューションのニーズが高まっており、これまでバラバラだった事業をひとまとめにすることでスムーズに対応できるようにしようという戦略を進めたのです。

それが、今回発表された合併・3社体制の再編でした。

これまでそれぞれの会社が培ってきたソリューションを、今度はワンストップでユーザーに提供できるようにという目的があったのです。

今後、遅くても2021年4月までには合併を実施するとのこと。

現状は、以下のようになっています。

●現状
1層目・三井住友フィナンシャルグループ
2層目・三井住友カード
3層目・セディナ
4層目・SMBCファイナンスサービス

●再編後
1層目・三井住友フィナンシャルグループ
2層目・三井住友カード
3層目・合併会社(セディナ・SMBCファイナンスサービス)

この3社体制で決済に関連した事業を展開していくということです。

合併新会社の社名はSMBCファイナンスサービス株式会社となる予定のため、株式会社セディナは吸収される形に。

現在セディナが行っているクレジットカード業務や信販業務、ファクタリング(売掛債権買取)といった事業はそのまま引き継がれるようです。

セディナの今後について

株式会社セディナの再編はもちろんですが、すでにセディナ・三井住友カード両社は課題として掲げていた「法人向け総合決済ソリューション事業」の推進強化に向けた取り組みを行っています。(※5)

●同一の営業拠点による連携強化

三井住友カードとセディナの連携を強めるため、地域営業拠点を同一ビル・同一フロアに移転することが決まっています。

ワンストップでサービス提供できるようにという目的のもと再編が行われることを受け、体制を整えるそう。

●ソリューション営業部の設置

顧客ごとに経営課題はまったく違うもの。

そこで、決済ソリューションのみならずさまざまな問題を解決すべく、2019年11月1日付で三井住友カードに「ソリューション営業部」を設けました。

課題のヒアリングやニーズをとらえることで、より適切なサービスを提供できるようになるというもの。

3社による本再編が予定されているかたわら、すでにこのような取り組みがなされていることは今後も大いに期待できるのではないでしょうか。

参考文献

(※1,2,5) Cedyna Financial Corp
【https://www.cedyna.co.jp/】

(※3)SMBCグループのキャッシュレス決済戦略の推進に向けた新たな体制整備について
【https://www.smbc-card.com/company/news/news0001408.pdf】

(※4)財務・業績情報(セグメント別情報)
【https://www.orico.co.jp/company/ir/financial/segment/#tab】


With the cooperation of yana0918
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