
(出典:Orient Corporation)
ローンやクレジットカードに関連した事業を手掛ける、オリエントコーポレーション。
そんなオリエントコーポレーションによるクレジットカード・オリコカードは今や同社の代表的なブランドとして確立されています。
今回は多くのユーザーに利用されている「オリコカード」や、カードを発行しているオリエントコーポレーションについて見てみましょう。
株式会社オリエントコーポレーションの特徴・概説
東京都千代田区に本社を構えるのが、株式会社オリエントコーポレーション。
「オリコ」という略称で親しまれており、クレジットカードのオリコカードもこの略称からきているブランド名になっています。
オレンジ色のブランドアイコンが目を惹くデザインになっており、誰もが一度は見かけたことがあるのではないでしょうか。
ちなみにこのマークは、太陽をイメージしたものだそう。
オリエントコーポレーションといえば、自動車・バイク等を購入するときに利用するローンの「オートローン」が多く利用されています。
自動車やバイクの支払いについて、オリコによる分割払いを行うことですが、オートローンはオリコが業界トップ。
オートローン・クレジット(信販)に関連した大手企業であるほか、非常にスピーディな審査・充実したアフターフォローもあり、シェアも高いという特徴があります。
これまでの沿革
オリエントコーポレーションの設立は「オリエントファイナンス」という会社からスタートし、このときは1951年3月でした。
その後は子会社や関連会社を広げ、業務提携を行いながら事業を拡大してきました。
●オリエントコーポレーションのこれまで
・1951年3月…オリエントファイナンス設立。
・1954年12月…協同組合広島クーポン設立。
・1961年8月…広島信用販売株式会社設立。協同組合広島クーポンと業務提携。
・1967年5月…広島信用販売株式会社が広島信販株式会社に社名変更。
・1974年4月…オリエントファイナンスが広島信販株式会社を吸収合併。
・1977年…クレジットカード発行。
・1988年…JCB、Diners Club、VISA/MASTER、各ブランドの提携カードを発行。
・1989年10月…オリエントファイナンスからオリエントコーポレーションに改称。
・2001年…カード会員数は1000万人を突破。
・2005年2月…伊藤忠商事が株式を取得、筆頭株主になる。
・2007年11月…楽天KC株式会社による信用保証・自動車ローンなどの事業を承継。
・2010年9月…みずほ銀行・みずほコーポレート銀行がB~H種優先株式を普通株式に転換。みずほFGの持ち分法適用関連会社に。
こうしてみると、オリエントコーポレーションはかなり歴史が古いことがわかります。
当初からクレジット(信販)関連の事業を展開しており、他社との業務提携によって融資事業をスタートし、次々と事業を拡大していきました。
現在の「オリエントコーポレーション」という社名になったのは、1989年のこと。
この頃から「オリコ」と呼ばれるようになり、ロゴも当初「Orient」表記だったものが「Orico」と変わっていきました。
グループ会社について
オリエントコーポレーションでは連結子会社や、持分法適用関連会社が多く存在しています。
※連結子会社とは
親会社の連結財務諸表に載る子会社のこと。
親会社が実質的な支配を行っています。
※持分法適用関連会社とは
経営や決定を支配できるほどではないものの、ある程度の影響がある会社が利用できる会計処理を指します。
関連会社の利益のうち、投資を行う会社側が持っている持ち株に応じた金額を、投資する会社側の損益に加減算する方法です。
●連結子会社
・株式会社オリコエステート(建物賃貸業・仲介あっせん業など)
・株式会社オリエント総合研究所(クレジット関連の調査・研究)
・株式会社システムオリコ(システム開発・運営事業)
・日本債権回収株式会社(債権買取・回収受託など)
・株式会社オリコフォレントインシュア(賃貸保証サービス)など
●持分法適用関連会社
・伊藤忠オリコ保険サービス株式会社(各種保険代理業)
・株式会社オリコオートリース(オートリース)
・株式会社JCM(車の買取、車両手続き代行など)
これらの会社がオリエントコーポレーションに深く関わっている企業です。
市場規模・会員数・気になるデータについて
オリコによると、2019年3月31日時点でオリコカード(クレジットカード)の会員数は1,094万人。(※2)
その取扱高は2兆円を超える規模になっており、かなり利用者が多いことがわかります。
また、オリエントコーポレーションの事業として大きいのが、車やバイクの購入時に利用されるオートローンです。
業界初のオートローンを提供したオリコですが、その数は150万件を超える件数に。
こうしたオートローンを利用できる店舗を含め、オリコカードを利用できる加盟店は82万店を超え、さらに現在もその規模は拡大中です。
オリエントコーポレーションとしての実績
2020年3月期 第2四半期の業績情報(※3)によると、事業収益はクレジットカード・融資の分野が406億円に。
これはオリエントコーポレーションが手掛ける事業のうち、もっとも多くの収益をあげていることになります。
消費増税に伴って開始した「キャッシュレス決済推進」の後押しもあり、カードを利用したショッピングが増えたこと、オリコカードの会員数が増えたことが要因と考えられます。
クレジットカード顧客満足度調査の結果
顧客満足度調査を行うJ.D.パワージャパンによりますと、2019年クレジットカード顧客満足度調査(※4)において、次のような結果が発表されました。
●年会費無料部門
第1位・JCBカード(687ポイント)
第2位・楽天カード(683ポイント)
第3位・オリコカード(659ポイント)
対象となるカードは10ブランドで、そのうち3位にオリコカードがランクイン。
年会費無料となる種類の多いオリコカードですが、ポイント還元の利率が良いものが多く、また電子マネーの利用可能なタイプも多いため使い勝手が良いと判断されました。
無料だからこそ、ユーザーは多くのブランドの中からよりお得なものを選びます。
そこでオリコカードが堂々のランクインを果たしているという意味は、非常に大きなものではないでしょうか。
オリコカード、現状と今後の予測とは
ここまで述べましたように、オリエントコーポレーションは手掛けている事業が多く、それぞれの分野で堅実に収益を増やしている状況です。
特にオリコカード(クレジットカード)は、今後もさらにキャッシュレスの波が強くなると予想されることから、さらに会員数を増やしていく見込み。
また、オートローンの第一人者として業界をけん引してきたこともあり、クレジットカード以外の部分でも強みがあると言えます。
さらに賃貸契約の決済・保証事業やショッピングクレジット、銀行保証事業など今後もさらに利用者数が増える分野の事業を展開していることから、その業績は成長し続けるものと推測できるでしょう。
オリコカードについて
オリコカードは30にものぼる種類があり、年会費無料・選べるブランド・電子マネー搭載などさまざまな機能から選ぶことができます。
年会費無料の「Orico Card THE POINT」は常に1%以上の高還元率を誇るクレジットカードとして知られ、さらにiDやクイックペイといったキャッシュレス決済が搭載された機能的な一枚。
もちろん、利用に応じたオリコポイントが付与されるので、貯まったポイントはリアルタイムに交換してすぐに利用可能です。
さまざまなカードがありますが、主力となるブランドはMasterCard(マスターカード)。
その他、VISAやJCBのカードもあります。
●Orico Card THE POINT(オリコカード ザ ポイント)
対応ブランド…MasterCard、JCB
入会後6か月間、ポイント加算の倍率が2倍になるというチートタイムが設けられているクレジットカード。
年会費は永年無料で、電子マネーiDとクイックペイの両方を搭載しているため、幅広い店舗でキャッシュレス決済が可能です。
●LOVE THE EARTH(ラブジアース)
対応ブランド…JCB
カードを利用して得たポイントはすべて地球環境保護を行う団体へ寄付される仕組み。
お買い物をしながら地球をいたわることができる、特殊なクレジットカードです。
●オリコビジネスカードスタンダード
対応ブランド…MasterCard
法人用の、いわゆるビジネスカード。
経費と個人的なカードの使用がごちゃ混ぜになりやすいものですが、専用のカードを持てば経費決済も簡単。
電子マネーを利用できるほか、初年度は年会費無料ということもあり、使い勝手の良いクレジットカードとして利用されています。
●Rosetta(ロゼッタ)
対応ブランド…JCB
女性向けクレジットカード。
年会費は無料で、電子マネーiDを搭載しているためスピーディーな支払いが可能となります。
オリエントコーポレーションが展開するクレジットカードですが、LOVE THE EARTHをはじめ、他にも大変ユニークな種類のクレジットカードがあります。
提携カードとして、芸能人や人気アニメとコラボレーションしたものも多数登場しています。
キャッシュレス=クレカ派が多数
前述のとおり、クレジットカードが利用される背景にあるのが「キャッシュレス」の波です。
スマートフォンを利用した決済方法が次々に登場し、PayPay(ペイペイ)、LINE Pay(ラインペイ)、メルペイといった決済方法が使われるようになりました。
しかし、こういったコード決済はまだまだ主流とは言えません。
MMD研究所の調べによりますと(※5)、スマートフォン決済を利用するユーザーはまだまだ少なく、現金・クレジットカードを利用する方が圧倒的に多いことがわかりました。
街のいたるところでキャッシュレス推進のポスターを見かける一方、実際にはその波は小さく、高齢層になればなるほどクレジットカードを使っていることも判明。
スマホ決済サービスの場合、多くのユーザーがアプリの使い方に戸惑っていたり、いざアプリをダウンロードしたものの実際には使わずじまいという方も少なくありません。
こうしたスマホ決済サービスは「使いすぎてしまいそう」と感じる一方、まだまだ馴染みのある現金・クレジットカード派という方が多いのです。
オリコカードのポイント還元や使い勝手の良さも相まって、さらに会員数は増加するのではないでしょうか。
オリコカードのポイントについて
クレジットカードを使う上で気になるのが、ポイントの還元率ではないでしょうか。
オリコカードでは、スタンダードな「Orico Card THE POINT」の場合、カードを使ったお買い物で100円につき1オリコポイントが貯まります。
このオリコポイントはすぐにさまざまなギフト券やポイントに交換でき、とても使い勝手が良いと重宝されています。
また、カードの中にはオリコポイントではなく「暮らスマイル」というポイントが貯まるサービスも。
こちらは1スマイルをオリコポイント5ポイントに交換(移行)することも可能です。
Amazonギフト券やTポイントなど、幅広い種類のポイントに交換できるのも嬉しいポイント。
これらのポイントについては、キャンペーンや利用するサービスによって還元率が異なってくるので、随時チェックしておきたいものです。
今後のオリエントコーポレーションについて
クレジットカードの会員数や取扱高増加についてはもちろんですが、オリエントコーポレーション全体についても見てみましょう。
今後さらにキャッシュレス決済が推進されることもあり、クレジットカードの出番が必然的に多くなります。
現段階で高い満足度を誇り、なおかつ種類が豊富なオリコカードの需要が高まることが予想されます。
オリエントコーポレーション全体としても各事業をさらに拡大していき、さらに期待値の大きい企業へと成長を続けるのではないでしょうか。
参考文献
(※1,2,3)オリコ
【https://www.orico.co.jp/】
(※4)J.D.POWER Japan
【https://japan.jdpower.com/ja/press-release/2019_Japan_Credit_Card_Customer_Satisfaction_Study】
(※5)MMD研究所
【https://mmdlabo.jp/investigation/detail_1821.html】
With the cooperation of yana0918
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