VJAグループ(VJ協会)

VJAロゴ(出典:VJA株式会社)

日本の「VISAカード」のパイオニア

~VJAグループ(VJ協会)~

「VISAカード」は世界150カ国以上の地域の2,000万店以上で使用でき、全世界のカード売り上げの60%以上ものシェアを占める世界最大のクレジットカードです。

自他共に認める世界No.1のクレジットカードであり、その「VISAカード」を日本国内にて中心となり統括しているのが、VJAグループ(VJ協会)になります。

1968(昭和43)年:(株)住友クレジットサービスがバンク・オブ・アメリカ(Bank of America)と提携して「住友クレジットカード」として日本最初の「VISAカード」を発行。

1980(昭和55)年:日本での「VISAカード」発行会社の統括機関としてVISAジャパン(株)が設立。

1983(昭和58)年:同社をVISAジャパン協会に改組。

2006年4月:VJA(通称VJ協会)と名称変更。

現在に至ります。

では、VJAグループについて詳しくみてみましょう。

1特徴・概説

消費税増税で益々キャッシュレス社会が浸透している昨今。もはやクレジットカードを持つことは、常識になっているのでは?現代人は一人につき2枚以上はクレジットカードを所持しているとも言われています。さらには最近ではクレジットカードよりさらに便利度を増したスマホ一つで決済が行えるスマホ決済方法も登場する等、今後益々キャッシュレス社会へ日本国内は色めきだしていくことと思われます。

こうしたキャッシュレス社会において、事欠かせない存在といえば、Visaではないでしょうか?今や日本のクレジットカードの中で一番人気を誇るVisa。その圧倒的加盟店の多さが人気の一因であるVisaは、日本のみならず世界中においても人気のカードです。

Visaが日本に浸透することになったきっかけは、現在の株式会社 三井住友カードが1968年に国内初となるVisaカードを発行したことです。それから今日に至るまで、私たちの生活にあらゆる潤いをもたらしてくれたVisa。このVisaカードを発行する全国の主な銀行・金融機関系カード会社等が構成するグループを、総称して「VJA」といいます。国内会員数40,083千人(2019年3月末データ)を誇るVisaカード会員を支える巨大組織です。Visaカード発行会社の統括機関です。国内におけるVisaの活動をよりスムーズかつ協力に展開できることを目的として設立されました。

「Visaカード」は、現在世界200か国以上の国と地域で使用できる世界最大のクレジットカードです。日本国内においても、日本発祥のクレジットカードJCBカードを抑えてのNO1の座を欲しいままにしています。

会員数は、世界で31億人(2016年12月末時点)、カード売上高は、8.9兆米ドル(年間売り上げ:2016年12月末時点)を誇っています。まさに、世界NO1のカードといえます。VJAグループについて知る前に、まずはVisaについての知識を深めておきましょう。

Visaは、アメリカ合衆国カリフォルニア州に本社を置く、クレジットカード業務を中心に執り行う会社です。設立は1958年、アメリカの銀行 バンク・オブ・アメリカがバンク・アメリカードを設立したことから、Visaの歴史が始まりました。その後、名称をBASICへと変更、今日のVisaの名称に改称されたのは、1976年のことです。この会社名は、「金融界のビザとして、各国地域の市場ニーズに合わせた貨幣価値を、国際決済サービスで提供する世界通貨」を意味しています。

創業者のマクナマラが、食事へ行った際に財布を忘れてしまい、お金を払えず妻に財布を家から持ってきてもらうまで気まずい時間を過ごしたという苦い思い出から発案されたカードがVisaの前身の姿と言われています。「もうあんな苦い想いはしたくない。現金が無くても代わりのもので支払いができれば・・」そんなマクナマラの想いが、今日のVisaの輝かしい歴史を作っているのです。

Visaは、カードの発行その他のサービスを提供せずに、ライセンス契約した業者がその組織の会員にクレジットカードサービスを提供する、という仕組みをとっています。

ちなみにカードの種類は、クレジットカード・デビットカード・プリペイドカードの3つの種類を提供しています。クレジットカードは後払い、デビットカードは口座から即時払い、プリペイドカードは事前に現金をチャージする前払い制となります。

VJAグループに加盟しているのは都市銀行や信用金庫、信託銀行等数多くの金融組織です。この歴史やデータ、今後の動向について見ていきましょう。

2沿革

1968年6月 国内専用「住友クレジットカード」発行(現在の三井住友VISAカード)
1968年7月 キャッシュサービスの取り扱い開始

日本は昔から現金に対する信頼が厚く、クレジットカードのサービスが現在のように人々に浸透していくまでには時間を要したと言われています。今でも、「後払いだと使いすぎてしまうかもしれない。」「安全面が心配。」といったカードを持つことへの不安から、カード所持に踏み込めない方が日本には多くいます。

住友クレジットサービスは、こうした中でも、Visaカードを浸透させるべく、会員・加盟店の増加に努めたことで日本国内でのシェアが浸透しました。

1968年10月 海外専用「住友国際カード」発行

1980年5月 VISAの国内統括機関として、「ビザ・ジャパン」現VJA 設立

1983年 同社をVISAジャパン協会へと改組

2006年 VJAへ名称変更

ちなみに国内最初にVisaカードを発行した三井住友カードのカードは、国内でも会員数上位を誇っています。

三井住友カードで人気のあるカードの特徴をご紹介しましょう。

三井住友VISAクラシックカード
・年会費1,250円
・旅行傷害保険最大2,000万円
・最短発行翌営業日
・ポイントサービス ワールドプレゼント
・身近なお店でのご利用で最大ポイント5倍
・インターネット入会で初年度年会費無料
・カード紛失盗難の際も安心のサポートサービス

さらにVisaカードは、銀行系カードの他にも流通系の店で発行されているカードもありますが、三井住友カードのような銀行系のカードは審査の基準が厳しいため、一枚持っていれば社会的信用も高くなることもメリットの一つですね。

VJAグループは金融組織で編成されているため、所持していれば「しっかりした人」というレッテルを貼られるので、社会人なら一枚は持っておきたいところです。

3データ

VJAグループ一覧は、下記の通り。

ブラザーカンパニー

・三井住友カード株式会社
・九州カード株式会社
・株式会社しんきんカード
・スルガカード株式会社
・株式会社近畿しんきんカード
・株式会社北國銀行
・株式会社北国クレジットサービス
・株式会社東京クレジットサービス
・株式会社群馬銀行
・株式会社群銀カード
・株式会社三重銀カード
・株式会社中国しんきんカード
・株式会社四国しんきんカード
・三井住友トラスト・カード株式会社
・りそなカード株式会社
・株式会社東北しんきんカード
・株式会社山陰合同カード
・株式会社ごうぎんクレジット
・九州しんきんカード
・株式会社中部しんきんカード
・道銀カード
・三井住友トラストクラブ株式会社
・株式会社京葉銀カード
・株式会社北陸カード
・株式会社福岡銀行
・株式会社FFGカード
・むさしのカード株式会社
・株式会社いわぎんクレジットサービス
・株式会社大東クレジットサービス
・阿波銀カード株式会社
・株式会社東邦銀行
・株式会社東邦クレジットサービス
・株式会社秋田銀行
・株式会社秋田国際カード
・株式会社紀陽カード
・株式会社池田泉州VC
・あおぎんカードサービス株式会社
・南部カードサービス株式会社
・三井住友トラストカード株式会社
・株式会社やまぎんカード
・株式会社七十七カード
・株式会社みなとカード
・株式会社高知カード
・中銀カード株式会社
・株式会社佐賀銀行
・株式会社鹿児島カード

バンクカードサービス

・株式会社横浜銀行
・株式会社四国銀行
・株式会社但馬銀行
・株式会社沖縄銀行
・株式会社筑邦銀行
・株式会社伊予銀行
・株式会社きらぼし銀行
・株式会社筑波銀行
・株式会社荘内銀行
・株式会社青森銀行
・株式会社北都銀行

・会員数 40,083千人
・売上高 192,055億円


VJAグループに共通するサービスは、以下の通りです。他にも各社が独自に提供するサービスが存在しています。

・Vpass・・支払金額の照会や支払い方法の変更等をインターネットで一括して行うことができるサービス。VJAグループ内の三井住友トラストクラブ株式会社を除く各社の会員が利用できます。他に、天満屋カードサービス株式会社、株式会社ペルソナの会員も利用可能。

・Vpassアプリ・・Vpassで提供されている情報をモバイルアプリケーションの中で閲覧することができます。VJAグループ内で、一部を除く各社の会員が利用することができます。
ただし、VJAグループ各社が提供する「VJAグループVpassアプリ」と三井住友カード株式会社」が提供する「三井住友カードVpassアプリ」はこれとは別物になります。

・VJAグループVpassアプリ・・VJAグループで2016年から提供しているアプリ。

・VJデスク・・海外の主要都市に設置されている電話サービス。海外へ行った際に、現地のホテルやレストラン等の情報を紹介してくれる便利なサービスです。

・VJトラベルデスク・・ツーリストインターナショナルアシスタントサービスに業務を委託提供する旅行を予約・手配できるサービス。料金の割引特典もあり。

・VJホテルステイプラン・・提携するホテルにお得に泊まることのできるサービス。

・VJロードサービス・・日本ロードサービス株式会社と提携し提供するサービス。

・VJタクシーチケット・・タクシーに乗ることのできるチケット。プラチナカードやゴールドカード等、ランクの高いカードを持っている会員は発行手数料無料でチケット購入できます。

・GlobePass・・三井住友カード株式会社がアジアの金融機関と設立した「GlobePass」のサービスが利用できます。


・空港ラウンジサービス・・プラチナカード・ゴールドカード・プライムゴールドカードの会員が利用できるサービスです。空港にあるラウンジで特別な時間を送ることができます。ほとんどの空港で利用が可能です。

・ワールドプレゼント・・三井住友トラストクラブ株式会社を除く各社が採用するポイントサービス。ポイントが貯まると景品と交換できたり提携しているお店等のサービスを現金の代わりにポイントで支払うこともできます。他にもプリペイドカードへ現金としてチャージできるのでとても重宝されています。中には、独自のポイントサービスを導入しているカードもあるので、カード選びをする際の選ぶポイントにもなります。

・情報誌発行・・Visaの取り扱う3つの情報誌を発行。様々な業務や提携グループの情報を公開

4現状と今後の動向

日本国内でもカードを持っている人は年々増えており、消費税増税によるキャッスレス社会への後押しに加えて、若い世代でも持てるカードも最近では多くなっているため、今後さらにカード所持率が上がっていくことが見込まれています。

そんな中でも、VisaカードはNO1の会員数を誇っており、日本発祥のクレジットカード・JCBカードとも今や大きな差をつけ、一人勝ち状態です。さらには現在、世界の200の国と地域で使用されているVisaカード。

Visaカードのメリットは、とにかく加盟店が多いこと。日本国内のお店でVisaカードを使用できない店は無いのでは?と言われるほど浸透しています。さらには海外でも使用できるお店が多いので、わざわざ現地のお金に変換しなくともカード一枚で多くの決済をこなすことができ、まさにVisa様様といえます・・。

今後もさらに社会的に大きな存在となってくることが予想されるVisa並びにVJAグループ。今後の動向はどうなっていくのでしょうか。個人的に思うのは、今現在では金融組織のみのグループ編成となっているので今後は金融組織以外の組織も加わるようになるのではないでしょうか?

今後ますます現金を持たないキャッスレス社会が浸透していくと、決済の際の小銭のやり取りが無くなったり売上高の計上の手間も減るので人手不足も解消され、メリットは豊富。ですが、その反面で気になるのが、カード犯罪や情報漏洩です。また、若いうちから決済を簡単に行えることを知ってしまうとお金の大切さや有難みが薄れてしまう不安もあります。

このような問題にも、グループをさらに巨大化していくことで共通した倫理を構築していってもらえれば、会員である私たちも安心して、キャッスレス社会に臨めるのでは?と思います。

ちなみにVisaでは、主要国のみならず様々な国において、子どもたちに幼い頃からお金の正しい知識を学ぶことのできる教育を施しています。

利益を重んじることはもちろん大切ですが、その裏で起こり得る人の人生を変えてしまうようなリスクにも、きちんとグループ全体で対策を練って、安心安全で豊かなキャッスレス社会を私たちに届けていってほしいですね。

また、カード以外の決済サービスも今後さらに拡大していくので、各社共にこうしたサービスの浸透を進めていくものと思われます。

With the cooperation of youtube06934501
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